アイフルからの借り入れが膨らみ、「任意整理をしたいけれど、アイフルは交渉が厳しいと聞くし、本当に応じてもらえるのだろうか……」と不安を感じていませんか?
任意整理は、裁判所を通さずに債務者と直接交渉し、将来利息のカットや分割返済の条件見直しを目指す債務整理の方法です。アイフルのような大手消費者金融でも手続き自体は可能ですが、将来利息や分割回数、和解の条件は個々の状況によって異なります。また、手続きを始めると信用情報に事故情報が登録されるなど、事前に知っておきたい注意点もあります。
この記事では、アイフルの任意整理が「厳しい」と言われる理由、将来利息や分割回数の考え方、手続きの流れ、依頼前に確認しておきたいポイントをわかりやすく解説します。
アイフルの任意整理は厳しい?最新の対応傾向と和解条件
アイフルが任意整理に一切応じないわけではありませんが、和解条件は相談者の状況によって異なります。アイフルの任意整理で、最も知りたい「将来利息のカット」や「何回払いになるのか」について、実務上みられる傾向は以下の通りです。
以下は、アイフルの任意整理における実務上の対応傾向と注意点をまとめた表です。
| 確認項目 | 実務上みられる傾向 | 注意点 |
|---|---|---|
| 将来利息 | 免除や減免の交渉余地あり | 必ず全額カットとは限らない |
| 経過利息 | 和解日までの付加を求められる | 免除交渉が難航する場合あり |
| 分割回数 | 36〜60回前後での和解事例あり | 残高や返済能力で変動する |
| 短期取引 | 取引が短いと条件厳格化の傾向 | 借入後1年未満などは要注意 |
| 返済能力 | 和解後の分割額を払う原資が必要 | 手取りから生活費を引いて判断 |
※アイフル公式が統一和解基準を公開しているわけではなく、法律事務所等の実務上の事例に基づく傾向です。
ネット上の「アイフルは任意整理に厳しい」という情報はどう見る?
インターネット上には「アイフルは任意整理に厳しい」「柔軟に対応してくれる」といった相反する情報が混在しています。これらは相談者の取引期間、借入残高、返済の遅延状況などによって結果が異なるため、単純な比較はできません。
実務上、アイフルとの間で任意整理の和解が成立している事例は数多く報告されています。しかし、無条件にすべての要求が受け入れられるわけではなく、事案によっては将来利息が一部残るケースや、経過利息の全額支払いを求められる場合もあるのが実情です。
そのため「依頼すれば必ず利息ゼロになる」「必ず60回払いになる」といった一律の保証はないと理解しておきましょう。現在の収入と支出を正確に把握したうえで、無理のない返済計画を提示できるかが交渉の大きなポイントとなります。
アイフルとの和解では将来利息や分割回数がポイントになる
アイフルとの任意整理交渉において、公開されている実務情報では60回(5年)前後の分割和解例が複数確認できます。一方で、残債務額や家計の状況によっては36回(3年)から48回(4年)程度での和解となる事例や、返済可能額に応じて72回(6年)程度の長期分割が認められた実務事例も存在します。
アイフルが「原則60回・最大84回」といった統一条件を設けているわけではなく、分割回数は将来利息の扱いや依頼する専門家の交渉方針によっても変化します。
以下は、将来利息が免除されたと仮定した場合の、各分割回数における返済額の目安を比較した表です。
| 分割回数 | 残元本60万円の月額 | 残元本120万円の月額 |
|---|---|---|
| 36回 | 約16,600円 | 約33,300円 |
| 48回 | 約12,500円 | 25,000円 |
| 60回 | 10,000円 | 20,000円 |
| 72回 | 約8,300円 | 約16,600円 |
※上記は単純な割り算による目安であり、実際の和解条件を保証するものではありません。
取引期間が短いと将来利息のカットが難しくなる場合がある
借入を開始してからの取引期間が短いケースでは、将来利息の免除が難しくなる実務事例が報告されています。例えば、借入後数回の返済しかしていない場合や、一度も返済せずに任意整理を申し出るようなケースでは、アイフル側から一定の将来利息を付加した和解案を提示されることがあります。
任意整理の交渉で問題となる「利息」には発生時期に応じた違いがあります。交渉対象となるのは主に「将来利息」ですが、「経過利息」や「遅延損害金」は元本に加算される傾向がある点に注意が必要です。
- 経過利息:最後に返済した日から和解成立日までに発生する通常の利息
- 遅延損害金:返済期日を過ぎて滞納したことに対するペナルティ
- 将来利息:和解成立後から完済までの期間に対して発生する利息
和解後の返済を継続できる収入と家計状況が重要
アイフルとの任意整理では、和解後に合意した金額を毎月遅れずに支払い続ける必要があります。正社員としての安定収入が必須とまでは言えませんが、毎月の返済原資を確実に確保できるかが極めて重要です。パートやアルバイトであっても継続的な収入があり、家計から一定の余剰金を生み出せるなら交渉の余地は十分にあります。
返済原資は、手取り収入から家賃・食費・水道光熱費・教育費などの必要生活費を差し引いて算出しましょう。例えば手取り20万円で生活費が17万円の場合、毎月3万円が返済に充てられる原資となります。
この余剰金の範囲内で、アイフルを含むすべての債権者への分割返済が可能かを検討します。もし余剰金が少なく、36〜60回程度の分割でも支払いが苦しい場合は、任意整理以外の選択肢も視野に入れる必要が出てきます。専門家へ相談する前に、無理なく返済できる金額を把握しておくとスムーズです。
150万円を任意整理した場合の返済額をシミュレーションする
アイフルへの残元本が150万円ある場合を例に、任意整理後の返済額がどう変化するかをシミュレーションしてみましょう。前提条件として、和解日までの経過利息・遅延損害金は含めず、将来利息が0%で合意できたと仮定します。
この残元本150万円を48回(4年)分割で和解できた場合、毎月の返済額は約3万1,250円です。同じ条件で60回(5年)の分割払いにできれば、毎月の返済額は2万5,000円まで抑えられます。
通常の返済では毎月の支払額に18.0%前後の金利が含まれているため、なかなか元本が減りません。しかし将来利息が0%になれば、支払った金額のすべてが元本返済に充てられるため、完済までの道のりが明確になります。ただし、実際の和解では経過利息の加算や専門家費用が発生するため、全体の総返済額は個別の条件によって変動する点に留意してください。
アイフルの返済が苦しい場合に任意整理を検討するメリット
毎月の返済が困難な状況において、任意整理は生活再建に向けた有効な選択肢の一つです。現在の収入で返済を継続できる場合や、逆に任意整理をしても元本返済が難しい場合には別の手続きが適する可能性もありますが、まずは任意整理で期待できる主な効果を見ていきましょう。
受任通知がアイフルに届くと本人への直接督促が原則として制限される
弁護士や司法書士へ任意整理を依頼すると、専門家からアイフルへ「受任通知」が送付されます。貸金業法上、この通知を受け取った貸金業者は正当な理由なく本人へ直接取立てを行うことが制限される仕組みです。
受任通知の発送から督促制限までは、以下のような手順で進みます。
- 専門家(弁護士・司法書士)へ任意整理を依頼
- 専門家がアイフルへ受任通知(介入通知)を発送
- アイフルが受任通知を受領・システム登録
- 貸金業法に基づき本人への電話・郵便による直接取立てが制限
手続きを依頼した瞬間に即日でストップするわけではありませんが、受領された時点で直接の連絡は原則としてなくなります。日々の精神的な負担を大きく軽減できるのは大きなメリットといえます。ただし、すでに裁判所を通じた手続きが進行している場合は別のアプローチが必要です。
専門家が窓口になることでアイフルとの直接のやり取りを減らせる
任意整理を専門家に依頼すると、以降の交渉や連絡はすべて代理人となった専門家が窓口を務めます。アイフルと直接やり取りする必要がなくなるため、交渉に対する不安やストレスを大幅に減らせます。
具体的には、和解条件の交渉や取引履歴の開示請求を代行してもらえるほか、連絡や書類の送付先も原則として専門家の事務所宛てになります。そのため、家族や職場に借金の存在を知られるリスクを相対的に低く抑えられるのも利点です。複数社からの借り入れがある場合でも、専門家が家計全体のバランスを見ながら返済計画を調整してくれます。
なお、「家族に絶対知られない」「すべての郵送物が完全になくなる」とまでは断定できません。訴訟を起こされた場合の裁判所からの通知など、例外的に自宅へ書類が届くケースがあることも覚えておきましょう。
アイフルから一括請求を受けた場合は放置せず早めに対応する
アイフルからの督促を長期間放置してしまうと、期限の利益を喪失して一括請求を受けるリスクが生じます。一括請求の通知が届いたからといって直ちに差し押さえが行われるわけではありませんが、状況が深刻化しているサインであることは確かです。
通知の送り主によって対応の緊急度が変わるため、状況に応じた判断を行いましょう。
- アイフルからの請求書・督促状:速やかに返済状況を整理し、専門家への相談を急ぐ
- 裁判所からの支払督促:受け取ってから原則2週間以内に「督促異議の申立て」を検討
- 裁判所からの訴状:指定された期日や答弁書の提出期限を確認し、直ちに専門家へ連絡
アイフルからの催告書と裁判所からの公的な書類は、法的な重みがまったく異なります。放置すると給与や預貯金が差し押さえられる危険性が高まるため、迅速な対応を心がけてください。
アイフルの任意整理が難航しやすいケースと注意点
アイフルが任意整理に一切応じないわけではありませんが、すべてのケースで希望通りの条件で和解できるとは限りません。実務上、交渉が難航しやすくなる具体的な状況と注意点を解説します。
取引期間が短い場合は将来利息や分割条件が厳しくなることがある
借入を開始してからの期間が短いケースでは、アイフルとの交渉が難航する傾向にあります。特に借入直後や数回しか返済していない状態は「短期取引」とみなされ、実務上は厳しい条件を求められる場面が散見されます。
- 将来利息の完全カットが認められず、一定の利息付加を求められる
- 36回や48回など、通常より短い分割回数を指定される
- 元金の減額交渉には応じてもらえない
もっとも、短期借入だからといって専門家が受任を即座に断るわけではありません。事務所によって対応方針は異なるため、まずは現在の取引期間と借入残高を正確に伝えることが大切です。無理のない返済計画を一緒に組み立ててくれる専門家を探しましょう。
過去にアイフルと和解した後の再和解は条件が厳しくなる可能性がある
過去に任意整理で和解したものの、途中で返済が行き詰まり再度交渉を行うことを「再和解」と呼びます。一度合意した約束を守れなかった経緯があるため、アイフル側の対応も慎重になり、交渉の難易度は上がります。
アイフルに再和解に応じる法的な義務はありません。実際の現場では、残債務の総額、滞納期間、過去の返済実績、現在の収入状況などを踏まえて個別に判断されます。遅延期間が長かったり残高が大きかったりすると、長期分割が認められず一括返済を求められるケースもゼロではありません。任意整理での再和解が厳しい場合は、個人再生や自己破産といった他の選択肢も検討すべきでしょう。
支払督促や訴状が届いた場合は期限を確認して早急に対応する
返済の滞納が長引き、裁判所から「支払督促」や「訴状」が届いたときは、一刻も早い対応が不可欠です。裁判手続きが始まったからといって任意整理の道が完全に閉ざされるわけではありませんが、放置してしまうと相手方の請求が全面承認されてしまいます。
支払督促の場合は書類を受け取ってから原則2週間以内に「督促異議」を申し出る必要があり、訴状の場合は同封された呼出状の期日や答弁書の提出期限を確認しなければなりません。
期限を過ぎて仮執行宣言が付与されたり判決が確定したりすると、いつ財産を差し押さえられてもおかしくない状態に陥ります。書類が届いた段階で速やかに弁護士や司法書士へ相談すれば、裁判対応と並行して和解交渉を進められる可能性が残されています。
給与差し押さえなどの強制執行が始まっている場合は他の債務整理も検討する
すでに判決などが確定し、給与や預金口座の差し押さえ(強制執行)が始まっている場合、状況はかなり切迫しています。任意整理はあくまで当事者間の自由交渉であるため、開始された強制執行を自動的にストップさせる法的効力はありません。差し押さえを行っている段階でアイフルが任意の交渉に応じる可能性は低いと言えます。
強制執行を法的に止めたい場合は、裁判所を介する「法的整理」への切り替えが必要です。
- 個人再生:裁判所へ申し立てて開始決定を得ることで、強制執行の中止・取消を求める
- 自己破産:破産手続開始決定によって強制執行の効力を失効させる
給与が差し押さえられると毎月の生活に直結するため、猶予はありません。すでに強制執行の手続きが進んでいるなら、速やかに法的整理に対応できる弁護士へご相談ください。
アイフルを任意整理するデメリットと信用情報への影響
アイフルを任意整理する際、信用情報機関に事故情報が登録される点(いわゆるブラックリスト状態)は避けられないデメリットです。どのような影響がどのくらいの期間続くのか、正しく理解しておきましょう。
信用情報の登録期間は情報内容や契約時期によって異なる
アイフルは指定信用情報機関である「CIC」と「JICC」の両方に加盟しています。よく耳にする「ブラックリスト」とは、これらの機関に債務整理などの事故情報が載る状態のことです。
登録される期間は、情報の内容や契約時期によって異なります。例えばJICCの場合、2019年10月1日以降の契約における債務整理情報は「契約継続中および契約終了後5年以内」と定められています。「任意整理を始めた日から一律5年」と一概に言えない点には留意してください。
以下は、主な指定信用情報機関と債務整理情報の保有期間をまとめた表です。
| 機関名 | 主な情報 | 代表的な保有期間 |
|---|---|---|
| CIC | 異動情報(長期延滞など) | 契約中および取引終了から5年 |
| JICC | 異動情報(債務整理など) | 契約継続中および終了後5年以内 |
自分の信用情報がどのような状態になっているか確かめたい場合は、各機関に対して本人開示請求を行うことができます。
任意整理後に再びアイフルの審査へ通るとは限らない
信用情報機関から事故情報が消えた後であっても、再びアイフルから借入ができる保証はありません。消費者金融などの企業内には過去のトラブル情報が独自に保管されることがあり、ネット上ではこれを「社内ブラック」と呼ぶことがあります。
アイフルがこうしたデータの保存期間や内部基準を公式発表しているわけではありませんが、過去に任意整理を行った相手に対する再度の融資審査は厳しくなるのが一般的です。一方で、アイフル以外の他社であれば、信用情報が回復した後に規定の与信審査を通過できる可能性は残されています。完済後は安易な再借入を避け、健全な家計管理を目指すことが一番です。
クレジットカード・ローン・スマホ端末の分割審査に影響する可能性がある
信用情報に事故情報が載っている期間中は、新たな信用取引の審査に通りにくくなります。
- 新規クレジットカードの発行や既存カードの更新
- 住宅ローン、自動車ローン、フリーローンなどの新規契約
- スマートフォンや家電などの分割払い(割賦契約)
これらは審査で信用情報が照会されるため、利用が難しくなるケースが目立ちます。
ただし、生活に必要な契約のすべてが止まるわけではありません。スマホの通信契約自体(端末一括払いや回線のみの契約)や、信用情報を照会しないタイプの賃貸物件契約などは問題なく行えます。ただし、家賃保証会社が「信販系」の場合は信用情報がチェックされるため審査に影響する点だけ覚えておきましょう。
アイフルとの任意整理を相談する専門家の選び方
任意整理は、専門家に依頼して債権者と交渉してもらう手続きです。相談先には弁護士と司法書士がありますが、対応できる業務の範囲や費用、サポート体制は事務所によって異なります。専門家選びを誤ると、想定外の費用がかかったり、手続きがスムーズに進まなかったりするおそれもあるため、依頼前の見極めが大切です。
本人でも交渉できるが債務額や和解条件の確認には専門知識が必要
任意整理の手続き自体は、本人が直接アイフルと交渉すること自体を法律で禁止されているわけではありません。しかし実際には、個人で交渉するよりも弁護士や司法書士といった専門家に依頼するケースが主流です。
取引履歴を取り寄せて利息制限法に基づいた正確な計算を行ったり、将来利息のカットや長期分割といった有利な条件を引き出したりするには専門的なノウハウが欠かせません。万が一訴訟を起こされた際の裁判対応や、他社を含めた総合的な返済計画の作成も任せられるため、心理的な負担を大幅に減らせる点が大きなメリットといえます。
解決件数だけでなく和解条件や返済計画の説明を確認する
専門家を選ぶ際は、単に「解決件数〇件」といった数字だけで決めず、面談時の説明の丁寧さを見極めることが肝心です。
将来利息や経過利息がどう扱われるかの見通しを包み隠さず話してくれるか、毎月の手取りから考えた無理のない計画を提案してくれるかを確認してください。また、着手金や報酬金などの費用体系が明確であることや、任意整理では返済が厳しい場合に個人再生・自己破産という選択肢も視野に入れてアドバイスしてくれる事務所なら安心です。
弁護士と司法書士では対応できる範囲が異なる
任意整理の相談先として弁護士と認定司法書士がありますが、両者には扱える業務の範囲に法的な違いが存在します。
認定司法書士が代理人として交渉できるのは「債権者1社あたりの元本が140万円以下」の事案に限られます。アイフル1社からの借入残高が140万円を超えている場合は弁護士へ相談しなければなりません。なお、この140万円という基準は借金総額ではなく「1社ごと」の金額で判断します。将来的に裁判所を通じた手続きへ移行する可能性がある場合も含め、ご自身の状況に合った依頼先を選びましょう。
相談前に借入残高・取引期間・収入と支出を整理する
相談をスムーズに進めるために、あらかじめ現在の状況を簡単にメモしておくと便利です。状況が正確に伝わるほど、専門家も的確な見通しを立てやすくなります。
専門家に相談する際、事前に整理しておくべき主な確認項目は以下の通りです。
| 確認項目 | 具体的な内容 |
|---|---|
| 債権者情報 | アイフルや他社借入の名称と残高 |
| 取引の状況 | 契約開始時期・月額返済・延滞有無 |
| 家計の状況 | 手取り月収・固定費・返済上限額 |
手元に契約書や利用明細が揃っていなくても相談自体は可能です。まずは分かる範囲で整理して問い合わせてみましょう。
アイフルを任意整理する流れと和解までの期間
任意整理を専門家に依頼してから和解が成立し、返済が再開するまでには3〜6ヶ月程度の期間がかかるのが一般的です。大まかな流れを押さえておきましょう。
- 専門家へ相談・依頼し方針を決定
- アイフルへ受任通知を送付(督促が停止)
- 取引履歴を取り寄せ、引き直し計算で債務額を確定
- 確定した金額をもとに将来利息や分割回数を交渉
- 合意内容をまとめた和解書を作成
- 和解書に沿って毎月の分割返済をスタート
受任通知から債権調査・和解交渉までの流れ
専門家が受任通知を送付するとアイフルからの直接督促がストップし、その後アイフルから過去の取引履歴が開示されます。専門家はその履歴をもとに適正な残債務を計算し、依頼者の生活費を圧迫しない返済案を作成してアイフル側へ提示します。
交渉にかかる期間は状況によって様々ですが、全体で3〜6ヶ月程度が一つの目安です。取引期間が長かったり他社との調整に時間がかかったりする場合は期間が伸びることもあります。交渉の最中は専門家からの進捗報告を受けつつ、和解後の支払いに向けた生活作りに専念しましょう。
和解後の返済開始時期や支払方法は依頼先によって異なる
無事に和解が成立した後は、取り決めた条件通りに返済を開始します。支払いの方法は依頼した事務所の運用スタイルによって分かれます。
指定されたアイフルの口座へ毎月自分で振り込む方式のほか、事務所が口座を預かって返済を代行する「返済代行サービス」を利用するケースもあります。代行サービスを使う場合は振込の手間が省ける反面、別途送金手数料などがかかる場合があるため事前に確認が必要です。遅延なく支払いを続けることが和解維持の条件となるため、無理のない振込方法を選んでおきましょう。
アイフルと任意整理で和解できない場合の代替案
アイフル以外の他社からも多額の借入があったり、収入が減って任意整理後の分割払いすら難しい状況だったりしても、諦める必要はありません。裁判所を利用した「個人再生」や「自己破産」を選択することで、根本的な解決を図ることができます。
任意整理では返済できない場合は個人再生を検討する
任意整理を行っても月々の支払額が家計の許容額を超える場合、個人再生が選択肢に入ります。個人再生は裁判所を通じて借金総額を大幅(原則5分の1程度など)に減額し、残った金額を原則3年(最長5年)で返済していく手続きです。
自己破産のように価値のある財産を原則処分される心配がなく、手元に財産を残せるメリットがあります。ただし「必ず5分の1になる」とは限らず、所持している財産の価値によって減額幅が変わる「清算価値保障原則」がある点には注意が必要です。手続きを進めるには将来にわたって安定した収入が見込めることが条件となるため、継続した給与収入などがある方に適しています。
継続的な返済が困難な場合は自己破産も選択肢になる
傷病や失業などで今後の収入が見込めず、返済自体が不可能な状態にあるなら自己破産を検討すべきです。自己破産は裁判所に支払不能であることを認め直してもらい、借金の支払義務を免除(免責)してもらうための法的制度です。
「人生の終わり」のように捉えられがちですが、法律で保障された経済的再建の手段にすぎません。一定以上の財産は処分されることになり、手続き中は一部の資格や職業に制限がかかるものの、借金ゼロの状態でやり直せる強みがあります。ただし、滞納している税金や養育費など(非免責債権)は免除されない点に気を付けてください。自力での完済がどう見ても困難な場合は、早めに専門家へ相談しましょう。
自宅を残したい場合は個人再生の住宅資金特別条項も確認する
マイホームを所有しており住宅ローンを返済中の場合、自己破産を選ぶと自宅を手放さざるを得なくなる可能性が高まります。しかし個人再生の「住宅資金特別条項(住宅ローン特則)」を活用すれば、自宅を守りつつ借金問題を解決できる場合があります。
この特則を利用すると、住宅ローンはこれまで通り全額返済を継続することを条件に、アイフルなどの無担保借入だけを大幅に減額することが可能です。利用には「自己が所有・居住する住宅であること」などの厳しい法的要件があり、すでに住宅ローンの滞納で保証会社が代位弁済を行ってから6ヶ月以上経過している場合などは利用が難しくなります。条件を満たせるかどうかの判断は複雑なため、滞納が深刻化する前に専門家へ確認してください。
アイフルの任意整理に関するよくある質問
2007年頃より前からアイフルを利用していると過払い金がある?
2007年頃より前からアイフルと取引を行っている場合、過払い金が発生している可能性があります。当時は利息制限法の上限を超える金利(グレーゾーン金利)で貸し付けが行われていたケースがあったためです。
ただし、古い時期からの利用であっても必ず過払い金が出るとは言い切れません。契約内容や当時の金利、取引が途中で途切れていないかなどを精査する必要があります。また過払い金の返還請求権は「最後の取引から10年」で時効を迎えるため、すでに完済してから長い年月が経っている場合は注意が必要です。任意整理の相談時に過去の取引履歴を取り寄せてもらえば、引き直し計算によって過払い金の有無を正確に確認できます。
アイフルが保証会社の銀行ローンを任意整理すると口座凍結の可能性はある?
消費者金融のアイフルカードローンだけを任意整理する場合、無関係の地方銀行や都市銀行の口座が凍結されることは基本的にありません。しかし、アイフルが保証会社を務めている「銀行のカードローン」を整理対象に含めるときは警戒が必要です。
保証会社になっている銀行ローンを債務整理の対象にすると、アイフルが銀行へ代わりに返済(代位弁済)を行うプロセスに入ります。その際、対象となる銀行の預金口座が一時的に凍結され、預金の引き出しや給与振込、公共料金の引き落としができなくなる恐れがあります。事前に給与口座の変更や預金の移動を済ませておくか、その銀行ローンだけを整理対象から外してアイフル単体のカードローンのみを任意整理するといった対策を専門家と相談して講じましょう。
弁護士・司法書士費用は分割払いや後払いにできる?
任意整理の手続きにかかる弁護士・司法書士の費用については、多くの事務所が分割払いに対応しています。手元にまとまった現金がない状態からでもスタートできるよう、配慮されているのが一般的です。
具体的な運用として、受任通知を出してアイフルへの返済がストップしている期間(数ヶ月間)を活用し、本来返済に充てていたお金を事務所への積立金(費用)として毎月支払っていくスタイルがよく見られます。また、手取り収入や保有資産が一定基準以下である場合は、「法テラス(日本司法支援センター)」の民事法律扶助制度を利用し、費用の立替えを受けながら月々5,000〜10,000円程度の分割払いにする方法もあります。支払い形式については初回の無料相談などで遠慮なく確認してみましょう。
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まとめ
アイフルは任意整理の交渉に応じる会社ですが、和解条件が法律で一律に決まっているわけではありません。将来利息のカットや5年(60回)程度の分割払いが提示されるケースが多い一方で、取引期間の短さや返済状況によっては厳しい対応を求められることもあります。大切なのは「提示された条件で毎月無理なく支払い続けられるか」という点です。
ご自身の状況に合わせて、以下の流れで次の行動を考えてみてください。
- 任意整理後の支払いが可能な場合:将来利息をカットし、分割回数を調整すれば返せるため任意整理の交渉を進めるべく専門家へ相談する
- 任意整理を行っても支払いが困難な場合:元本そのものを減額・免除しなければ生活が成り立たないため個人再生や自己破産を含めた法的整理を比較検討する
- 督促状や裁判所からの書類が届いている場合:一括請求や支払督促を放置すると財産差し押さえの危険があるため期限を確認し直ちに弁護士・司法書士へ連絡する
借金問題は放置するほど選択肢が狭まり、事態が悪化してしまいます。返済が苦しいと感じた時点や対応に迷ったときは、手遅れになる前に借金問題に詳しい弁護士や司法書士へ相談し、ご自身にとって最適な解決策を見つけ出してください。
くすの木総合法務事務所では、借金問題の専門家として電話やメール、LINEでのお問合せを無料にて受付しております。電話相談は24時間受付しておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
この記事の監修者

司法書士 行政書士 くすの木総合法務事務所
代表:藤田 太
- 保有資格
- 司法書士(日本司法書士会連合会所属、埼玉司法書士会所属 登録番号 第1124号、簡裁訴訟代理等関係業務認定 第601564号)
- 行政書士(日本行政書士会連合会所属、埼玉県行政書士会所属 登録番号 第07131937号)
1978年生、中央大学法学部卒業。大学卒業後、サラリーマンとして営業職、大手予備校勤務を経て司法書士試験、行政書士試験に合格。趣味は釣り(フライフィッシング)とドライブ、バスケットボール。敷居の低い事務所、頼れる街の法律家を目指して日々精進中。











