まず最初に、ヒアリング用紙に、氏名・住所・連絡先・家族構成や職業などを記入していただきます。※ご相談者様以外に情報が漏れないよう秘匿義務が御座いますのでご安心下さい。
シートご記入後に、ご相談者様の詳しい状況をお伺いして、今後の対応を一緒に考えていきます。
任意整理の相談の様子 01現在の債務と家計の状態の確認
- 司法書士「では、まずはじめに現在の借り入れ状況、また費用や取引期間などの詳細をお伺い出来ればと思います。その状況次第で対応策が変わります。」
- ご相談者様「はい、まずA社が一番古くから借入してまして120万、B社が50万、C社が80万の計250万円です。」
- 司法書士「わかりました。ちなみにそれぞれ取引は、だいたいいつからでしょうか?」
- ご相談者様「A社が18年前、B社が4年前、C社が2年前です。ダメだと思いながらお金が足りなく、追加で2社増やしてしまいました。」
- 司法書士「みなさん最初から複数借りようとする人はいないので、仕方ないですね。ただし重要なのはここからどう対応していくかです。しっかりと話し合いながら再スタートが切れるよう一緒に考えましょう。」
- ご相談者様「はい、ありがとうございます。宜しくお願い致します。」
- 司法書士「まずA社に関しては取引期間が長いため、時期的に考えても過払い金が発生する可能性が非常に高いと思います。A社のように上限を超える金利で長期にわたって取引を継続している場合、任意整理手続きの中で過払い金も回収していくことになります。」
- ご相談者様「過払い金があれば返済は楽になりますか?」
- 司法書士「はい、多く払い過ぎてしまった利息分を返済分に充てることができるため、月々の返済金額を減らすことができると思います。」
- ご相談者様「B社、C社に関してはどうでしょうか?こちらも支払いが苦しいのですが・・」
- 司法書士「取引実績、期間から見てもA社のように過払い金が発生している可能性は低いのですが、任意整理をすることにより返済額の減額も可能なのでご安心下さい。」
- ご相談者様「そうすると、A社だけで任意整理した方がメリットがありますか?」
- 司法書士「いえ、全て任意整理手続きをした方が良いでしょう。デメリットは1社でも3社でも変わらないため、B社・C社に関しても利息制限法による再計算だけでなく、今後発生する「将来利息」のカットも同時に求めることができます。したがって毎月の支払額を今よりも減少させられるというメリットが大きいです。」
- ご相談者様「わかりました、ではその方向でお願い致します。」
- 司法書士「では今後の流れについてご説明します。」
- ご相談者様「あ、その前に裁判所を通すことによって家族や知人にばれる可能性はありますか?」
- 司法書士「ご安心下さい。任意整理というのは債権者と債務者間で交渉して減額したり和解する方法なので、裁判所を通しません。したがって郵送物の通知などもないため、周りの方にばれてしまう可能性は低いです。今回は当事務所が仲介役として債権者と交渉しますので、ご相談者様が直接交渉することもありません。」
- ご相談者様「そうなんですね、それを聞いて少し安心できました。」
- 司法書士「わからない点、不安な点はいつでもご相談下さい。早速本題に入りますが、現在の家計の収支についてお聞かせ下さい。」
- ご相談者様「税金など差し引くと手取りが20万円前後、妻のパート代が月5万円です。」
- 司法書士「わかりました。では次に毎月の支出について確定している固定費はいくらでしょうか?家賃やローン、光熱費なども含めてです」
- ご相談者様「毎月の固定額は13万円ほどです。」
- 司法書士「わかりました。その他生命保険などは加入されていますか?」
- ご相談者様「はい、保険で3万円程掛かっています。なので月々6万円くらいであれば返済できそうかなと思ってます。」
- 司法書士「そうですね、一度計算をしてみてからではありますが、お伺いした感じであれば任意整理で交渉の余地はあるかと思います。」
- ご相談者様「ありがとうございます。是非お願い致します。」
チェックポイント
・取引社数や借入金額、取引期間によって減額できる費用は大きく変わってくる
・現状のキャッシュフローを考慮した上で、無理のない範囲で返済していくことが出来る
・債権者との交渉などはすべて専門家が対応するため、ご依頼者の負担が少ない