埼玉県所沢市にお住いのNさんは平成13年ころに生活のためアコムから借り入れをしました。最初は10万円前後の借り入れでしたのですぐに返済しようと考えていました。ところが、借入と返済を繰り返していくうちにわずか1年後には100万円を超えてしまいました。当時の利息は27.375%であったため毎月2万5000円前後を返済していましたがほとんど元本は減りませんでした。それでも平成18年まではなんとか返済をしてきましたが、全く元本が減らなかったためどうしてよいのかわからなくなり、返済をやめてしまいました。
その後借金のことは頭に合ったものの仕事が忙しくなりアコムからは特に督促もなかったため、いつしか借金の記憶は薄れていきました。しかし、令和3年に入りアコムから督促状が届き、その内容は遅延損害金を含めて約560万円を一括して支払えというものでした。
いくらなんでもそんな金を一括で払うことができるわけでもなく、悩んでいたところ当事務所のHPを見て相談に訪れました。そこで司法書士の説明を聞き、当時の金利が利息制限法の上限を超えており現在の残額はそこまで残っていないであろうことと、返済からかなり期間が経っているので時効になっているのではないかという説明を受けたため、まずは調査をしてみようということになりました。
そして司法書士がアコムから取引履歴を取り寄せ調査をしたところ、借金の元本は38万円ほどであり最後の返済日から5年以上が経過していることがわかりました。そこでご本人と相談し時効の援用をすることで無事に借金を無くすことができました。